ケース2

如何に虫の侵入を防ぐか、それは網戸の永遠の課題

身近な虫である蚊。その蚊が世界で72万5000人の命を奪っていると推定されています。
それは、蚊が媒介する感染症によるものです。2014年8月、日本国内でも蚊が媒介するデング熱を発症した感染者が現われ、大きな社会問題となりました。さらに、死に至る恐れのあるマラリアや、症状が激しいチクングニア熱等も世界的に流行範囲が拡大しています。
日本においては、虫が室内へ進入する対策として網戸が普及していますが、実は極小な虫が網をすり抜けてしまうケースや、網をつたって網戸の隙間等から室内に進入してしまうケースがあり、通常の網戸では万全な対策とは言い切れません。

虫が忌避する薬剤を練り込んだ糸を用いた網戸を開発

ウェーブロックグループは、糸の紡糸から編織、最終製品化までを自社で一貫生産出来る強みを持っており、紡糸の際に、様々な虫に対して高い忌避効果を発揮する薬剤「エトフェンプロックス」を練り込んだ糸を用いた防虫網を製造することに成功しました。エトフェンプロックスは、日本国内のデング熱発症の感染源になったヒトスジシマカの防除にも使用された薬剤で、当社では、同薬剤を塗布ではなく、独自の特許技術を使い糸に練り込むことにより、忌避効果を長期間、かつ安定的に持続させることに成功しました。
防虫網を均一の網目に織り上げる技術に加え、この薬剤の効果により虫が防虫網に留まり続けることが出来ず、室内への侵入防止に高い効果を発揮します。また、使用される薬剤は微量で、人間や動物への悪影響もありません。また、気化せず空気中に漂わないので環境に優しく、子どもやペットのいるご家庭でも安心して使用することが出来ます。
虫が媒介する感染症の世界的な流行への対策として、国内だけでなく世界的にも需要が見込まれます。

ウェーブロックグループの「虫のイヤがる網」

「虫のイヤがる網」は、防虫網の国内トップメーカーであるウェーブロックグループのダイオ化成(株)が製造から販売まで行っています。日本で最初に樹脂製の網戸用ネットを生産したダイオ化成(株)がこれまでに培ってきたノウハウを「虫のイヤがる網」に応用し、しかも、網戸用防虫網としての高い耐久性や視界性等の基本性能は従来品同等を確保しました。季節性を有する製品を、国内3,000店舗以上のホームセンターの需要に対応できる大量物流体制を構築することにより、国内市場へ安定的に供給しています。

 

 

ケース3

震災で二次災害が多発した防煙垂れ壁

一定規模を超える商業ビルやオフィスビル等には、「防煙垂れ壁」と呼ばれる防火設備の設置が義務付けられています。火災発生時に煙や有毒ガスの拡散を防ぐために、天井から50㎝以上垂らす間仕切りで、その多くは美観を保つためにガラス製のものが使用されていました。しかし、2007年の中越沖地震や2011年の東日本大震災でガラスが人や設備機器、什器や商品に向けて落下・飛散するという二次災害が多数発生したことを契機に、安全性を重視し、かつ美観も維持できる高透明で樹脂製の不燃シートのニーズが高まりました。 

グラスファイバーとポリ塩化ビニルの融合で生まれた高透明性

基布に100%のグラスファイバーを、樹脂には透明な特殊樹脂ポリ塩化ビニルを使用、この両者をウェーブロックグループの独自技術により融合させることで、不燃性で透明度の高いシートを開発しました。
樹脂の特徴を確保しつつ、90%という高い全光線透過率と透明性を実現。これを防煙垂れ壁に使用することで、美観を保ちつつ震災時の安全性を高めることが可能となりました。
また、ガラスの約10分の1の軽さにより運搬・施工が容易となっており、普及促進が期待されています。

ェーブロックグループの「高透明不燃シート」

ウェーブロックグループの高透明不燃シートは、不燃・軽量・割れない・飛散しないを特長とする、独自開発製品です。
設置にあたっては、軽量であるため天井の補強工事等の必要がなく、新築時はもちろん空間のレイアウト変更等にも容易に対応できることから、幅広い需要が期待されています。また、国土交通大臣の不燃材料認定を取得しており、内装制限を受ける特殊建築物の間仕切りとしても使用可能です。