ウェーブロックホールディングスを支えるTEAM Wavelock。
仕事と向き合い、人と技術・素材の可能性を探求しています。
2020年から、未来を描くための社員インタビュー。
2020年度から2021年度に入社した若手社員たちに注目し、会社との出会い、新しい環境で取り組む仕事、それぞれの挑戦や想いについてのインタビューをお届けします。
vol.7 ハロー、ニューワールド。ナイストゥミーチュー。<前編> |
2022年3月 |
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●珍しい月や、流星群のニュースは気になります。
株式会社ウェーブロック・アドバンスト・テクノロジー 技術部 Y.Tさん
2020年度入社、静岡県出身
− Y.Tさんの、子供時代について教えてください。
Y.T 小さな頃から、科学や地学、天体などに興味がありました。高校では自然科学部地学班に所属して、文化祭に向けてのプラネタリウムの制作や天体観測などを行っていました。
− 大学・大学院ではどんな分野を専攻しましたか。
Y.T 大学・大学院では理学部、理学専攻化学科として主に有機化学を勉強していました。研究室では、弱い光エネルギーを強い光エネルギーに変換する有機化合物の開発に力を入れました。簡単な例えですが、太陽光発電は光のすべてのエネルギーを使っているわけではないんですね。電気にならない弱い光もある。そういう弱い光エネルギーを、僕らが開発した化合物を使って強いエネルギーに変換しようというものです。
− なぜその研究に進んだのですか?
Y.T 「世界で自分だけものをつくってみませんか」という謳い文句に惹かれて研究室に入ったのがきっかけでした。
− 就職活動や、面接のことを覚えていますか。
Y.T 化学を専攻していたので、製品の開発や研究に携わりたいと思っていました。たまたま弊社の面接相談会に参加したのですが、あまり聞いたことがない製品を作っている驚きがあり、人事の方が親身になって相談に乗ってくれたことも嬉しかったです。自分はスケジュールの都合で、1次面接がいきなり社長面接だったのでびっくりしました。気さくに話してくださったので、そこまで緊張せずに自分の言葉で話せたと思います。
− 入社されてから現在の業務について教えてください。
Y.T 最初は上司の手伝いをしながら、機械の使い方、試験の方法を学びました。現在は中国の担当として、中国内自動車メーカー向けフィルム生産に係る色の提案、サンプルの出荷対応を行っています。また、デザイン提案用サンプルフィルム作製、車輌外装用フィルムの開発とカラーバリエーションの追加、自動車内ディスプレイ用フィルムの開発に携わっています。
− 1日にどのくらいの数の試験を行うのですか?
Y.T それはフィルムの種類によって異なります。フィルム自体を加熱して変色を調べる試験、耐湿試験、耐水試験など、様々な内容があります。
− 機械の操作はどのくらいで覚えたのでしょうか。
Y.T 1年かけてようやくですね。真空成型器で成形をした型に、射出装置で樹脂を射出してテストピースを作るのですが、この作業を全て一人でこなすようになるのは大変でした。
− 1年目、2年目から、そこまで仕事を任されるのですね。
Y.T そうですね。わからないことがあったらすぐ先輩に聞いたりして、みなさんとても優しくてすぐに教えてくれるので、本当に助かっています。
− 大学時代の研究とお仕事で共通する部分はありますか?
Y.T どの研究職も同じだと思いますが、とにかく「量をやる」ことです。何種類も作ってみて、ここを変えて、次こうやってみようと。
− やりがいを感じる部分を教えてください。
Y.T 開発品に良い傾向がみられるようになり、もう少しで製品まで行けそうというものが増えてきて、自分の携わったものが利益を生むものになっていくと思うとワクワクします。まだまだ道のりは長いですが少しずつ前進しているのが分かるのも楽しいです。
− それはどんなフィルムですか?
Y.T 自動車内ディスプレイ用ハードコートフィルムです。ディスプレイを保護するもので、薬品に強く、傷つきにくく、汚れに強いのが特徴です。
− 今後の目標など教えてください。
Y.T 今は上司の下で開発を手伝っている立場ですが、いつかは自分が開発したものが製品として販売されるように開発をしていきたいです。
●体力づくりのため、筋トレをはじめます!
株式会社イノベックス リビングソリューション部 M.Kさん
2020年度入社、福岡県出身
− M.Kさんは、大学ではどんな分野を専攻しましたか。
M.K 大学ではフランス語を専攻しておりました。なかなかフランス語を勉強する機会はないことと、単純にフランス語を話せたらかっこいいなと思ったのが理由です。入学してから、「フランス語は就職には役に立たないよ」と先生に言われた記憶があります。
− 就職活動はどのように行ったのでしょうか。
M.K もともとは地元の福岡で就職しようと考えていていたのですが、良い会社があると教えてもらって弊社を知りました。身近に使っている生活用品(ヨーグルトのカップや網戸など)を作っていると分かり、興味を持ちました。実際に面接で本社を訪れて、こういう会社で働けたら素敵だなと感じました。
− 希望を変更して東京で就職することに抵抗はなかったですか?
M.K はい、外に出てみるのも経験かなと。こんな素敵な会社で働けるチャンスはないと思いました。心配もあったけど、楽しみの方が大きかったです。
− 社会人になってどんな風に働きたいと思っていましたか。
M.K 人の役に立つ人、人から信頼されるような社会人になりたいと思いました。
− 2020年春、いざ入社となってからが大変だったと思うのですが。
M.K そうですね、新型コロナウイルスの影響で、初めて出社したのは6月1日でした。それまでの2ヶ月間はテレワークで研修と業務を行いました。配属されたインダストリアルソリューション部はメッシュなどを取り扱う部門だったので、メッシュの線形、繊維、プラスチックの勉強。また、営業事務として工場への出荷依頼、海外出荷に向けて資料作成などを経験しました。
− 現在はどんな業務を担当していますか。
M.K 2022年1月にリビングソリューション部に異動しました。まだ担当のお客様は受けもっておらず、商談の同行や見積もり対応を行なっています。リビングソリューション部は防虫網などを取り扱っており、お客様はホームセンターが多いです。売り場の改装時に同行して商品の陳列を手伝うなど、少しずつ商談の補佐を経験しています。ホームセンターでは思っていた以上に弊社の商品が陳列されていて驚きました。
− 入社前と実際の業務でギャップはありましたか?
M.K 営業職で入社しましたが、新型コロナウイルスの影響でお客様への訪問がなかなかできず、外に出る機会が少なかったことでしょうか。
− では、状況が落ち着いて「営業に出て!」と言われたら大丈夫ですか?
M.K 頑張ります!
− お仕事の中で大事にしていることや、これからの目標を教えてください。
M.K 問い合わせがあったら早く返信することです。それから、できるだけお客様と仲良くなりたいといいますか、人柄を愛してもらえるような人間になりたいという目標があります。今後は顧客の担当を持ち、お客様とコミュニケーションや提案をすることで営業として成長するとともに、業界の知識を増やしたいです。
− ちなみに、なぜ筋トレを始めるのですか?
M.K 重たい商品を持つことがあります。業界的に男性も多いのですが、女性でも役に立てるようにしておこうという意気込みです。
●トマトと牛バラの煮込み料理を作るのが得意です。
株式会社イノベックス 技術部 K.Kさん
2020年度入社、中華人民共和国出身
− 入社してから携わっている業務について教えてください。
K.K 新規プラットフォーム開発の仕事をしています。最初に行ったのは製品や市場のニーズを確認するための事前調査です。現在は、既存の包材よりもっとガスバリア性能の高い新製品の開発を行なっています。試作品をつくり、外部機関に試験を依頼している段階です。
− ガスバリア性能が良くなると、どんなメリットがあるのですか?
K.K 簡単にいうと、食品では品質維持ができて保存期間が長くなります。日本も中国も老齢化社会ですので、1度の買い物で長く食品の保存ができるようになれば高齢者の方などにもメリットがあります。ガスバリア技術の活用は食品だけではないので、食品と非食品の両方で開発を進めています。
− お仕事のどんな部分に難しさを感じていますか。
K.K ゼロから仕事の方法の確定し、実施していくことが難しかったです。調査で新しい製品ができそうなプラットフォームを選び、それを部長や工場長と検討して絞りこみ、どうすれば新しい製品をつくることができるかプランを作ってきました。
- 他の製品を作る可能性もあったということですね。
K.K はい、そうです。今また新しい調査の作業も行なっています。
− 自分で提案するお仕事に、やりがいを感じますか?
K.K 作製したサンプルの性能評価で良い結果が出た時には、やりがいを感じます。今はまだ試作段階なので、将来本当の製品になったら嬉しいと思います。
− これから製品化までは、どんな道のりでしょうか?
K.K まだ外部機関での性能評価の時間もかかります。さらに製品にするのはどうやって工程を組むかということもあり、その部分について自分は未熟なので、先輩や部長と相談して進めていくことになります。
− お仕事の中で大事にしていることを教えてください。
K.K まず安全は重要です。二つ目は精密度。実験では、昨日と今日の条件が同じでなければ2日間で作ったサンプルは比較になりません。実験をする時、細かな条件をしっかり守ることです。
− 世の中に新しい価値を提供できるお仕事ですね。
K.K はい、皆さんの生活をもっと便利にすることを考えて、仕事をしています。
− 入社してからご自身に変化があったと感じていますか。
K.K 入社前と比べると日本語がうまくなりました。面接の時は日本語があまりできなくて、面接官の方が一生懸命理解してくれてありがたかったです。これからも日本で仕事をしていくので、もっと日本語がうまくなりたいと思っています。