ウェーブロックホールディングスを支えるTEAM Wavelock。
仕事と向き合い、人と技術・素材の可能性を探求しています。
2020年から、未来を描くための社員インタビュー。

vol.9お客様、製造部門と共に、商品を生みだす営業職

2022年7月

株式会社イノベックス リビングソリューション部  T.K

●ものづくりがしたいと決めた、専門商社からの転職

  T.Kさんは中途採用でイノベックスに入社されましたが、前職ではどんなお仕事をされていたのでしょうか。

T.K  前職は新卒で入社し、ティッシュペーパーやトイレットペーパーなど紙製品を扱う専門商社で営業を行なっていました。紙製品は「日用品」と呼ばれており小売店ではチラシの目玉商品にもなるため、日曜日を除いて毎日納品するような非常に動きの早い商品でした。商品の内容や会社の立場は異なりますが、営業の仕事は現在と変わりません。

 

  それはやりがいがありそうですね。転職のきっかけについて教えてください。

T.K  自社の商品を売りたいという考えが一番にありました。商社ではメーカー様の商品の特性をお客様にご提案することはできますが、バイヤー様からご意見をいただいてもそのご意見を商品に反映することができません。自分自身で行動して、お客様の声を商品に反映したい。そのために商品を作るメーカーに進もうと考えて、イノベックスを見つけました。

 

−  イノベックスに入社して、率直にどんな印象を持ちましたか?

T.K  自分の意見を尊重してくれる職場だと思いました。ある程度の自由さがあり、自分の考えを業務内容に転化して営業の現場に活かすことができています。大手の得意先様を担当させていただくこともできて、自分が思い描いていた転職の希望が実現できているように思います。

●ニッチでありながら需要の高い「防草シート」の世界

- 現在の業務内容について教えてください。

T.K  現在は、総合商社の企業様と全国にホームセンターを展開する企業様を担当しています。私たちが製造する農園芸用のネット・シートや、網戸張替え用防虫ネットなどをご提案から納品まで行っています。得意先様の地方支店に出向いて実際に商品の特徴や使い方などのご説明することもあります。

今日は、現在販売している「防草シート」を持ってきました。防草シートは、雑草が生えないように地面を覆うもので、ニッチですが、必要とされる方も多い商品です。使い方は、まず草取りをしてから、防草シートを敷き、ピンを地面に打ち込んで固定します。この商品は耐用年数が8年あります。

 

防草シートは住宅地などで見かけたことがありますが、8年も使えるのですか?

T.K  耐用年数は5年、8年、10年、15年などの商品があるんです。一軒家にお住まいの方などで、お庭に雑草が生えないようにする時、まず使うのが防草シートだと思います。最初の設置作業がやや手間ではあるので、耐用年数が長い商品の売上が伸びています。

 

ご担当されているお客様の反応はいかがでしたか?

T.K そうですね、製造の現場ともさまざまなやり取りをしています。私たちの商品はイノベックスブランドとして販売するものと、得意先様のPB商品として納品するものがあります。得意先様のPB商品を作る際には、他社との差別化、ご希望のサイズ、色、強度などから仕様を決めます。また、エンドユーザーの新しい需要を見越した商品を得意先様と検討し、製造現場と相談しながら新商品の開発も行っています。

●大切するのは、考え続けること、信頼を得ること

営業というお仕事について。顧客の課題を考え、メリットをご提案するのは難しいことですよね。

T.K  難しいです。でも営業職の好きなところは、のびのびできるところなんです。自分で考えて業務に反映し、結果が良ければイエス、ダメであれば修正をする。自分のノウハウを蓄積して、得意先様の利益に貢献しながら、自社の利益やシェアを増やしていくというのが営業という仕事の醍醐味だと思います。

 

その考えに至るまでには、伸び悩んだ時期もありましたか?

T.K もちろんありました。前職時代、最初はお客様との折衝で相手の言葉を全て真に受けてしまっていたのですが、場合によっては楽観的に捉えてもいいことだってあると先輩方に教わり、経験を積んで、今では相手の言葉の真意と状況を判断できるようになってきました。

またとても有り難いことに、自分は入社して日が浅い段階から大切なお客様を担当させてもらうことができ、貴重な勉強をさせてもらっています。お客様が大手企業になるほど、他社との差別化、価格、加工など様々なご要望があるので、それに応えるためには必死で考えて取り組まなければいけません。まだまだ自分の力が浅い部分があるのですが、そういう難しい経験によって営業力が身についていくと思います。

 

今後の目標を聞かせてください。

T.K  目標はずっと掲げているんですけれども、信頼される人間になりたいです。自分も実は自信がないタイプなのでそれを補うために知識をつけていきます。そうして蓄積したものを披露して、社内外を問わず人脈を広げていきたいです。

 

お仕事で工夫していることは、いまお話しされた「蓄積すること」でしょうか?

T.K  一番、重要視しているのは、挨拶と丁寧さですね。提案のための事前の根拠づくりなど、丁寧にも意味合いをしっかり持つことも必要だと思っています。お客様の信頼を得るためにこの二つを心がけています。

 

最後に、自社の商品は世の中で活用されている、役に立っていると感じますか。

T.K それはとてもあります。私たちの日常生活の一部に関わる商品です。農園芸用品は、野菜の収穫のために役に立ち、農家さんが作ってくれたその野菜を食べて自分たちが生きていける。生活のなかに役立っていると実感しています。